2018/10/08

Android Studioのレイアウトエディタのプレビューのフォントを日本語フォントに

Android Studioのレイアウトエディタのプレビューのフォントが気になる、というのを見たので中華フォントで表示されているプレビューを日本語フォントになるようにしてみます。

Windows 8.1 (64bit), Android Studio 3.2 (Windows 64-bit)の場合、修正するファイルは
C:\Program Files\Android\Android Studio\plugins\android\lib\layoutlib\data\fonts\fonts.xml
になります。

2018/10/12 追記
ファイルを編集すると、Android Studioのアップデートに失敗します。必ずバックアップを取っておいてください。また、Android Studioのアップデートは元のファイルに戻してから行うようにしてください。
追記ここまで

でパッチ。 日本語で使用するフォント(<family lang="ja">)を中国語(簡体字)(<family lang="zh-Hans">), 中国語(繁体字), 中国語(注音符号)(<family lang="zh-Hant zh-Bopo">)より前にもってきます。

XML修正前は中華フォントで表示されていたのが


XML修正後は日本語のフォントで表示されるようになりました。

2018/09/26

AndroidXへ移行後に出たNot annotated parameter overrides @NonNull parameterという警告

はじめに
警告の抑止方法がこれで合っているのかは分かりません。


Android Studio 3.2がリリースされたので"Migrate to AndroidX..."を使ってサポートライブラリからAndroidXへ移行したところ、


Not annotated parameter overrides @NonNull parameter
This inspection reports problems related to @Nullable and @NotNull annotations usage configured in Constant conditions & exceptions inspection.

という警告が。対応としては、

File -> Settings...
-> Editor -> Inspections
-> Java -> Probable bugs -> Constant conditions & exceptions


右側の"Configure annotations"をクリックして "Nullable/NotNull Configuration"を表示後、


Nullable annotations, NotNull annotationsの「+」をクリックしてNullable (androidx.annotation), NonNull (androidx.annotation)を追加



androidx.annotation.Nullable, androidx.annotation.NonNullをチェック後、OKをクリック


で警告が出なくなった。

2018/08/14

イースターエッグ ねこあつめのねこの数え方

先日リリースされたAndroid 9でもイースターエッグのねこあつめは残っており、「Andrdoid 8.0/8.1 でのイースターエッグのねこあつめ」に書いてある手順と同じ方法でねこあつめを有効化できます。

Android 8.xの時の「たこ」も残っており、

$ adb shell am start -n com.android.egg/.octo.Ocquarium

で起動できます。


ここから本題

Android 7.x, 8.x, 9.xのイースターエッグ ねこあつめで集まったねこの数を画面上で数えようとすると手間が掛かります。そこでねこの情報が格納されている設定ファイルからねこを数えてみます。


イースターエッグ ねこあつめの設定ファイルはソースから
/data/data/com.android.egg/shared_prefs/mPrefs.xml
にあることが分かります。

設定ファイルの内容は(既にねこが集まっている場合)、以下の様になっています。

<?xml version='1.0' encoding='utf-8' standalone='yes' ?>
<map>
    <string name="cat:1871912869">Cat #869</string>
    <string name="cat:771645645">Cat #645</string>
    <int name="food" value="3" />
    <string name="cat:2101744869">Cat #869</string>
</map>

このうち、ねこ以外の行は
・XML宣言
・<map>
・<int name="food" value="n" /> (現在置いているエサの種類)
・</map>
の4行なので、XMLファイルの行数から4行引いてあげればねこの数になります。

root権限がある場合

直接設定ファイルの行数を数えて4引きます。

端末上なら

# wc -l < /data/data/com.android.egg/shared_prefs/mPrefs.xml

PCからだとadbで接続して

$ adb shell "su -c \"wc -l < /data/data/com.android.egg/shared_prefs/mPrefs.xml\""

で設定ファイルの行数が表示されるのでここから4引いた数がねこの数になります。

root権限がない場合

root権限がない場合、/data以下のファイルは直接読むことができません。しかし、設定ファイルはadb backupで取得することができます。手順としては、

(1) PCからadb backupでイースターエッグ (com.android.egg) の設定をバックアップ
(2) PC上でAndroid Backup Extractorを使用してバックアップファイルをTAR形式に変換
(3) TAR形式に変換したファイルから設定ファイル (mPrefs.xml) を抽出して行数 -4

でねこの数を数えることができます。
adb backupの説明は公式サイト (https://developer.android.com/studio/command-line/adb?hl=en) を参照。


(1) PCからadb backupでイースターエッグ (com.android.egg) の設定をバックアップ
-f でバックアップファイル名を指定 (この場合egg.ab) し、バックアップします。
端末とPCを接続後、

$ adb backup -f egg.ab com.android.egg

でPC側に egg.ab が作成されます。


(2) PC上でAndroid Backup Extractorを使用してバックアップファイルをTAR形式に変換
次にAndroid Backup Extractorのサイトから、
android-backup-extractor-YYYYMMDD-bin.zip (YYYYMMDDはリリース年月日)
というファイルをダウンロードし、ZIPファイルの中から abe.jar を抽出します。
(Android Backup Extractorの実行にはJREが必要になります)

引数に unpack、読み込むバックアップファイル (egg.ab)、出力するファイル名 (egg.tar) を指定して、

$ java -jar abe.jar unpack egg.ab egg.tar

でバックファイル (egg.ab) がTAR形式 (egg.tar) で出力されます。


(3) TAR形式に変換したファイルから設定ファイル (mPrefs.xml) を抽出して行数 -4
あとはtarファイルの中から mPrefs.xml を抽出し、ファイルの行数から4を引けばねこの数になります。

$ tar xOf egg.tar apps/com.android.egg/sp/mPrefs.xml | wc -l

で mPrefs.xml の行数が表示されるのでここから4引いた数がねこの数になります。


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ここまで書いておいてなんですが、
Android 8.0 の 2018/03/01 以降のセキュリティパッチを当てるとThreadLocalRandomの動作が変わるようで、(Android 8.1, Android 9も含む。Android 7系は不明)

https://android.googlesource.com/platform/frameworks/base/+/7bcd6aa4f71a45b27a7f4486e35ebe29fa9eb507/packages/EasterEgg/src/com/android/egg/neko/Cat.java#203

で新しいねこが来る時に生成される乱数が端末を再起動しない限り同じ値を返すようになってしまって、ねこがなかなか増えない状態になってます。

プロセスが生きている間は 10 → 24 → 49 → 34 → ... のようにランダムに値を返すのですが、プロセスが一旦終了し再び実行されると 10 → 24 → 49 → 34 → ... と同じ値を返すようになっています。つまり、
新しいねこがくる(乱数で生成された値がnnn)、プロセスが終了する、
新しいねこがくる(乱数で生成された値がnnn)、プロセスが終了する、
の繰り返しになってしまい、新しく来るねこが毎回同じねこになってしまって…

2018/06/14

Termux上でFDcloneを動かす

2019/05/25 追記

Android 9に対応したFDclone 3.01iがリリースされました。
pkgコマンドでclang, make, ncurses-dev (2019/09/16 statさんの指摘により修正。2019/07の終わりに*-devなパッケージは無くなりました。)とそれらが依存する必要なパッケージをインストール後、makeコマンドでコンパイルできます。

2019/09/16 追記

ncurses-devに含まれているヘッダーファイルなどはncursesのパッケージに含まれるようになりました。
また、ncursesはTermuxの初回起動時にインストールされるので、FDcloneのコンパイルに追加で必要になるパッケージはclang, make (とこれらが依存するbinutils libffi libllvm ndk-sysroot) になります。

2019/09/16 追記ここまで

以下は古い情報です。

2019/05/25 追記ここまで


Termux上でFDcloneを動かそうとした場合、TermuxのAPTリポジトリにFDcloneは無いので自前でコンパイルする必要があります。
makeコマンド一発でコンパイルできればよかったのですが、FDcloneのInstallにもある通り、FDcloneはAndroid 4.xまでの対応となっており、Android 5.0からのサポートされた64bit環境でのコンパイルには対応していません。
ソースを修正してみたところ、少しの修正で済んだのでパッチを上げておきます。

Termuxのバージョン: 0.60
FDcloneのバージョン: 3.01g
端末は
Xperia X Compact (Android 8.0.0 (CPU ABI: arm64-v8a))
Android エミュレータ (Google Play Inten x86 Atom_64 System Image API Level 28 Revision 3)
でコンパイルし、FDcloneが起動するところまで確認しています。

パッチ FD-3.01g-android-termux.patch

FDclone コンパイル手順

コンパイルに必要なパッケージをインストールします。

$ pkg install clang make ncurses-dev

clangを動かすにあたり必要なパッケージ (binutils, libandroid-support-dev, libffi, libllvm, ndk-stl, ndk-sysroot) もインストールされます。

FDcloneのページからダウンロードしたFD-3.01g.tar.gzを展開し、

$ tar xf FD-3.01g.tar.gz

パッチを当てます。

$ patch -p1 < FD-3.01g-android-termux.patch

FDcloneのソースのあるディレクトリに移動してコンパイルして

$ cd FD-3.01g
$ make CC=clang PREFIX=$PREFIX CONFDIR=$PREFIX/etc

インストール。マニュアルは不要なので、バイナリのみインストールしています。マニュアルもインストールする場合は install-bin を install にします。(2019/05/08訂正)

$ make LN="ln -s" install-bin

2019/05/08 訂正
マニュアルもインストールする場合はMANTOPの場所を指定し、install-manを追加します。

$ make LN="ln -s" MANTOP=$PREFIX/share/man install-bin install-man

2019/05/08 訂正ここまで

Android 6.0からハードリンクの作成はできなくなっているのでlnコマンドにオプション "-s" を追加してシンボリックリンクを作成するようにします。
これでFDcloneを動かすのに必要なファイル(fd, fd-cat.C, fd-cat.ja, fd-dict.tbl, fd-unicd.tbl, fdsh)が /data/data/com.termux/files/usr/bin/ にインストールされます。


2018/06/15 追記
FDcloneを起動した状態での上下のスワイプはカーソルの上下になるので、Google 日本語入力のように左右のカーソルキーがあるソフトウェアキーボードを使用すれば、ハードウェアキーボードが無くても結構使えます。

2018/08/29 追記
Google 日本語入力の場合、カーソルキーのフリックでカーソルの上下もできることを教えていただきました。


2018/08/15 追記
2018/08/11にリリースされたFDclone 3.01hですが、FD-3.01h.tar.gzを展開したディレクトリに移動後、patchコマンドのオプションを "-p2" に変更しパッチを適用すればコンパイルできます。

$ tar xf FD-3.01h.tar.gz
$ cd FD-3.01h
$ patch -p2 < ../FD-3.01g-android-termux.patch
$ make CC=clang PREFIX=$PREFIX CONFDIR=$PREFIX/etc
$ make LN="ln -s" install-bin

2018/02/23

Android 8.0にしたXperiaでステータスバーの時計の午前/午後を消す

Xperia X CompactをAndroid 8.0にしたところ、ステータスバーの時計を12時間表示で使用している場合、Android7.xの時には無かった「午前/午後」が表示されるようになってしまいました。


邪魔なので消します。

Re: Sony Android Oreo Flavor: Accordion in Notification Bar on Network Activity
を参考にパッケージ(apk)を作成します。

まず、パッケージの情報と設定を変更する項目を指定したリソースファイルを作成

AndroidManifest.xml

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<manifest xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    package="jp.blogspot.zau2and.hideampm"
    android:versionCode="1"
    android:versionName="1.0">

    <uses-sdk
        android:minSdkVersion="26"
        android:targetSdkVersion="26" />
    <overlay
        android:priority="1"
        android:targetPackage="com.android.systemui" />
</manifest>

res/values/config.xml

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<resources>
    <bool name="config_showAmpm">false</bool>
</resources>

続いてコマンドラインでパッケージの作成

パッケージの作成


$ aapt p -S res -M AndroidManifest.xml -I $ANDROID_HOME/platforms/android-26/android.jar -f -v -F hideampm.apk

アライメント (zipalign)


$ zipalign -v -p 4 hideampm.apk hideampm-align.apk

パッケージへの署名 (apksigner)


$ apksigner sign --ks キーストアのファイル --v1-signing-enabled false --out hideampm-release.apk hideampm-align.apk


キーストアのパスワードの入力後、インストール可能なパッケージが作成されるのでPCと端末を接続しインストール

$ adb install hideampm-release.apk

パッケージの設定を有効にします。

$ adb shell cmd overlay enable --user 0 jp.blogspot.zau2and.hideampm


消えました。

午前/午後を表示したくなった場合、

$ adb shell cmd overlay disable --user 0 jp.blogspot.zau2and.hideampm

とコマンドを打つか、パッケージをアンインストールします。

#設定を変更する項目で指定した「config_showAmpm」はAOSPのconfig.xmlには無い項目なのでSonyのカスタマイズかな

2018/02/07

Andrdoid 8.0/8.1 でのイースターエッグのねこあつめ

Android 7.x の時にあったイースターエッグは Android 8.0/8.1 でも引き続き遊べます。

ただ、最初から Android 8.x が入った端末では Android 7.x と同じ方法ではねこあつめを始めることはできません。
最初から Android 8.x だった端末でイースターエッグのねこあつめを有効にするにはPCから

$ adb shell am start -n com.android.egg/.neko.NekoActivationActivity

を実行します。実行後、Android 7.x でねこあつめを有効にした時と同じようにねこが表示されるので、Android 7.x の時と同じように通知にねこあつめのお皿を置いてあげれば動きます。


2018/08/14 追記
Android 9 でも引き続き遊べます。また、最初からAndroid 9 が入った端末でも上記と同じ方法で猫集めを有効にできます。
追記ここまで

2018/11/24 追記
Android 9でも遊べると以前書いたのですが、Pixelシリーズのソースを見ると、
・Pixel, Pixel XL(発売時Android 7.1.0)ではAndroid 9にアップデートしてもねこあつめが残っている
・Pixel 2, Pixel 2 XL(発売時Android 8.0.0)ではAndroid 9にアップデートするとねこあつめは(おそらく)削除される
・Pixel 3, Pixel 3 XL(発売時Android 9)は最初から無い
というものでした。
他の端末でも発売時にAndroid 8.0/8.1だった端末をAndroid 9にアップデートするとねこあつめが削除されて遊べなくなるかもしれません。
追記ここまで

2019/02/06 追記
Pixel, Pixel XLですが、Android 9 2018-12-05のセキュリティパッチ(該当するイースターエッグのソース)でねこあつめが削除されペイントになっています。
Essential PH-1はAndroid 9 2019-02-05のセキュリティパッチでねこあつめが削除されペイントになっています。
追記ここまで

Android 8.0/8.1 でねこあつめに修正が入ったかソースを見てみると Android 7.1.2 の時から3回修正が入っていました。

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キャストの削除だけなので、見た目などの変更はありません。
参考: Android 8.0 の機能と API # findViewById() 署名の変更

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Android 8.0 のイースターエッグの追加。見た目などの変更はありませんが、Android 7.x 用のまま Android 8.0 向けでコンパイルしているため、

(1) ねこが来ても通知に表示されない
(2) ねこの画像の共有時、アプリが落ちる

ようになってしまいました。

(1)の原因は Android 8.0 で通知の仕様に変更があったためです。修正する必要があったのですが忘れられていたようです。
参考: Android 8.0 の機能と API #通知

(2)の原因は Android 7.0 から FileProvider クラスを使用してファイルの共有をする必要があるのですが、FileProvider を使用していないため落ちます。
参考: Android 7.0 の動作の変更点 #アプリ間のファイルの共有

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Android 8.1 では上記の2つのバグの修正と、Treatがドーナツからクッキー(オレオ)に変更されました。(クッキーと書いたのは画像ファイルがfood_cookie.xmlになっていたので)